2025/11/06
2025年度(令和7年度)の経済産業省予算要求が公表され、来年の補助金・支援制度の方向性が少しずつ見えてきました。
物価高・人手不足・賃上げ・脱炭素など、中小企業を取り巻く環境変化に対応するため、補助金の重点分野も変わりつつあります。
「公募が始まってから慌てる」よりも、今のうちに情報を押さえ、来年の投資・事業計画と合わせて準備しておくことが成功のカギです。
「人手不足」「賃上げ」「デジタル化」「省エネ」の4分野が補助金の重点テーマです。
【生産性向上・省力化・人手不足対応】
「中小企業省力化投資補助事業」をはじめ、自動化・AI・ロボット導入などの省人化投資支援が来年度も重点。
特に「最低賃金引上げ」や「人手不足」への対応策として、中小企業の現場改善・省人化を後押しする予算枠が拡充される方向です。
中小企業等の売上拡大や生産性向上を後押しするために、人手不足に悩む中小企業等に対して、省力化投資を支援します。
これにより、中小企業等の付加価値額や生産性向上を図り、賃上げにつなげることを目的とした補助金です。
「カタログ」から選択・導入する「カタログ注文型」
<こんな方におすすめ>
手作業中心の工程を自動化・デジタル化したい
【デジタル化・セキュリティ強化】
「IT導入補助金2025」では、DX推進・電子帳簿保存法対応・セキュリティ強化枠の拡充が見込まれています。
インボイス制度や電子取引保存への完全対応が迫る中、
中小企業のデジタル基盤整備を継続的に支援していく流れです。
中小企業・小規模事業者等の労働生産性の向上を目的として、業務効率化やDX等に向けたITツール
(ソフトウェア、サービス等)の導入を支援する補助金
<こんな方におすすめ>
【脱炭素・省エネ投資の後押し】
電気代高騰・エネルギーコスト上昇を背景に、省エネ設備更新・再エネ導入支援の補助金が継続。
「省エネ投資促進支援事業費補助金」
「中小企業等カーボンニュートラル推進事業」など、脱炭素経営に取り組む企業への支援が広がっています。
さまざまな業種で横断的に使われる汎用的な15設備の更新に対応する補助金です。
カーボンニュートラル推進事業で国の支援策がでているので中小企業がカーボンニュートラルの取組を進めるにあたっては、
(1)カーボンニュートラルについて知る
(2)排出量等を把握する
(3)排出量等を削減する
の3つのステップで進めることがポイントです!
<こんな方におすすめ>
1.GビズIDプライムの取得
すべての補助金申請で必須。
発行まで2〜3週間要するため年内申請がおすすめです。
2.投資・改善計画の整理
「何を」「なぜ」「どんな効果があるか」を簡潔にまとめる。
これが申請書の骨格になります。
3.申請支援を受ける
補助金と税務・雇用・資金繰りを連動させることで、
無理のない実行計画が作れます。
“コスト削減”よりも“生産性向上”に向けた投資が
評価される時代に入っています。
今から準備を始めれば、
来春の公募開始にスムーズに対応ができるため、
ぜひ早急に進めましょう!