2026/04/06
令和8年度厚生労働省予算案が発表され、一般会計の当初予算規模は前年を上回る
約35兆円となりました。
厚生労働省の予算は、中小企業の賃上げなどを支援する助成金が多く、
申請を考えている経営者は早めの情報収集がおすすめです。
令和8年度厚生労働省予算案は、一般会計で35兆433億円です。
令和7年度より7,369億円(2.1%)増額されました。
中小企業支援については、賃上げなど5つの項目に重点が置かれています。
【業務改善助成金(拡充)】
生産性向上設備の導入と賃上げをセットで支援。
令和8年度は、賃上げコースが3区分(50円・70円・90円)へ変更されるほか、
対象事業場や助成率判定の基準(1,050円)見直し、募集時期の変更が予定されています。
【キャリアアップ助成金(拡充)】
非正規の正社員化や賃上げを支援。
正社員化コースは正社員化1名につき最大80万円(条件により異なる)に加え、
令和8年度は「情報開示加算(20万円)」新設が予定されています。
【人材開発支援助成金(拡充)】
職業訓練を支援。
令和8年度は、訓練を活かした投資を支援する「設備投資助成(助成率1/2・上限150万円)」新設、
さらに45歳以上のOJT+OFF-JTを支援する「中高年齢者実習型訓練」新設が予定されています。
【早期再就職支援等助成金】
<中途採用拡大コース>
中途採用計画を策定し、中途採用した従業員の賃金が採用前より5%以上増える企業が対象。
助成上限額は1名あたり20万円(企業全体で賃上げの場合は10万円を加算)です。
【人材確保等支援助成金(拡充)】
<雇用管理制度・雇用環境整備コース>
賃金規定の見直し等の制度導入や、環境整備機器の購入を支援。
令和8年度は上乗せ要件の賃上げ幅について、従来の「5%以上」に加え
「3%以上」「7%以上」区分の新設が予定されています。
【65歳超雇用推進助成金(拡充)】
<65歳超継続雇用促進コース>
定年引上げ等に取り組む企業向け。
令和8年度は、66歳以上への引上げや継続雇用制度導入等に対する助成額を
大幅に引上げる予定とされています
(具体額は今後の要領確認)。
【特定求職者雇用開発助成金】
中高年齢層や障がい者等をハローワーク経由で採用する企業が対象。
制度活用時は対象者要件・雇用形態要件の確認が重要です。
【両立支援等助成金(拡充)】
仕事と育児・介護の両立支援に取り組む企業向け。
令和8年度は「育休中等業務代替支援コース」で、育休中の新規雇用に対する助成が
最長1年以上・上限99万円へ引上げ予定とされています。
【働き方改革推進支援助成金(拡充)】
労働時間短縮等に取り組む企業向け。
令和8年度は、賃上げ+割増賃金率引上げを行う企業への「助成額の加算措置」を拡充する予定
とされています。
建設業については厚労省・国交省の連携施策が示され、支援の方向性は次のとおりです。
雇用関係助成金は、制度ごとに手続が多く、期日管理も重要です。
特に次の準備が効果的です。
<就業規則の見直し>
申請時に作成・変更・提出が必要となる制度が多い。
<共通要件と制度独自要件の確認>
見落とし防止のため、制度横断の要件も合わせて確認。
<計画〜支給までのスケジュール把握>
手続ごとに期限があるため、逆算して準備。
<賃上げ原資の確保策の検討>
値上げ・生産性向上投資など、賃上げ継続を前提に設計。
<投資資金は補助金も併用検討>
生産性向上投資に使える補助金も合わせて確認。
令和8年度は賃上げ・人材確保に関する助成金が拡充見込みです。
就業規則や計画を整えたうえで、自社に合う制度を活用してみましょう!